i-Marron制作記



警告!!
エポキシ樹脂などは独特の臭気により、体調を
悪化させる可能性があります。
作業時は必ず換気に気をつけて、作業をしてください。
なお、防毒マスクの着用を強くお勧めいたします。



こちらでは、i-Marronを作成した時の手順をご紹介します。
文章ばかりで分かりにくいかと思いますがご容赦を。

フェーズ1:構想
型取りするものを、どう型取りするかを考えます。
i-Marronの場合は、型を上下2面にわける方法で型取りをする事にしましたので、どこで分けるかを考えます。
のちのち、樹脂を型へ流した時に、気泡が抜け易くなるようにします。
フェーズ2:生き埋め
フェーズ1で考えた通りに、粘土へ原型を埋めます。
シリコンはちょっとしたすき間にも入り込みますので、きちんとすき間は埋めます。
そして、ダボ穴をいくつか開けます。

私は、ここで普通の油粘土を使用しましたが、型取り専用の粘土が模型店等で手に入るようです。
こちらの方が、型取りし易いそうですが。。。

クリアパーツの場合、裏面の表面仕上げも出来上がりに大きく影響して来ます。
傷を埋めたり、表面の汚れはきちんと取り除きます。
フェーズ3:シリコン投入
原型を粘土に埋めたら、その周りをアクリル板で囲います。
約1Kgのシリコンを流し込みますので、その圧力に耐えられるように3mmくらいの物を使いました。
アクリル板で四面を囲んだら、アクリル板同士はガムテープで止めます。そしてすき間からシリコンが漏れてくる時の事を考えて、アクリル板の上から粘土で補強します。

アクリル板で囲ったら、シリコンを流し込みます。
最初は少量流して、粘土や原型に馴染ませます。
この時に入り組んだ所やダボ穴にはシリコンが流れにくいので、筆で馴染ませたりエアーブラシで伸ばしてやります。
あるていど表面を被ったら、残りのシリコンを一気に流し込みます。

そして、硬化時間を待ちます。
私はRtu-585という引っ張り強度の高いシリコンを使用したのですが、粘度が比較的高く気泡がやたらと入ってしまいました。
このシリコンを使用する時には、是非とも脱泡してからご使用下さい。

硬化後、アクリル板の囲いを外して、シリコンから粘土を引き剥がします。
この時に、原型が外れないように気を付けて下さい。
いったん外れてしまうと、すき間が出来てしまうのでそこへシリコンが入りこんでしまいます。

固まったシリコンから粘土を丁寧に除去します。
残った粘土はバリの原因となりますのでご注意ください。
終わったら、再びシリコン型のまわりにアクリル板で囲いを作ります。
そして、先程と同じようにシリコンを流し込むのですが、その前に必ず離形剤を使って下さい。
そうしないと、シリコン同士がくっついてしまいます。
フェーズ4:道作り
シリコンが固まったら、原型を取り外します。
そして、樹脂を流し込む通路をシリコン型に掘って行きます。

樹脂を型へ流し込む為の方法には2種類ありまして、1つはトップゲート法もう1つはアンダーゲート法。
前者は注ぎ口と空気口が共に上にあります。
型が小さくすむのですが、上から樹脂を流し込むので気泡ができやすいです。
後者は下から樹脂を流し込むのですが、そのための通路を作るために型が大きくなってしまいます。
下からゆっくりと樹脂が流れこみますので、気泡は出来にくいです。
i-Marronはアンダーゲート法を使用しました。

ボタン部分の型です。
ボタンそれぞれから空気穴が開いているのと、向かって右側に樹脂を流しこむための通路を掘ってあるのがわかるかと思います。
サイドレール部分の型です。
これもアンダーゲート法を使っていますので、樹脂流し込み用の通路が別に掘ってあるのが分かるかと思います。
本体の型です。
空気が抜け易くするために、斜めにしてあります。
1番低い場所から樹脂が流れこみ、上へと空気が抜けて行きます。


通路が出来たら、型を合わせてバインドします。
この時にきちんと抑えないと、すき間から樹脂が漏れますので注意して下さい。
私は、シリコンを型より少し大きめの板で挟みその上から幅広のゴムバンドを巻きつけました。
クランプを使って挟むと、型がゆがむ事があるので気をつけて下さい。
フェーズ5:樹脂注入
いよいよ樹脂を型へ流し込みます。
が、その前に主剤へ染料を混ぜてそれから硬化剤を混ぜます。
あまりかき混ぜ過ぎると、気泡ができますのでほどほどに。

今回、樹脂はブレニー技研GM-9002という樹脂を使用しました。
低粘度で透明度が高く、出来上がった物の弾性強度が高いそうです。

硬化剤を混ぜ合わせたら、型へ流し込みます。
注入口と空気穴を間違えない用に。

樹脂を流し込んだら、硬化時間が過ぎるまで置いておきます。
乾燥炉があると、硬化時間が短くて済むのでお勧めします。
ダンボール箱を使うと、簡単に乾燥炉ができます。
私はダンボール箱とコタツのヒーターで簡易乾燥炉を作りましたが、ヒーターの温度は弱で炉内温度は55度で安定しました。
フェーズ6:完成
樹脂が硬化したら、型から取り出します。
バリを取り除いたら完成です♪

型にはまっている状態です。
このボタン用の型は、ちょっと失敗してしまったところがあります。
ピンク色で塗ってある場所がそれで、この部分は不要です。


型から出したボタンのバリ取りをしたものです。
一ヶ所だけ気泡が入っていますが、ボタンを繋ぐ細い所もきちんと樹脂が流れているのがわかります。


本体とサイドレール部分です。
型に無理があったのか、樹脂がきちんと細かいモールドまで入って行っていない部分が多いです。
ここらへんは今後の課題でしょうか。




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