クロスバー


クロスバーとは,掌極道のはるやん組長が考案したCROSS社のボールペン軸互換スタイラスである.

本来筆記具として使いやすいCROSSのボールペンであるが,それをスタイラス化することにより,非常に使いやすいスタイラスとなっている.

ここでは,クロスバーの魅力を余す所なく伝えたいと思う.
1.出会い
Palm関連のホームページをうろついている時,ふと「クロスバー」という単語が目にはいった.
どうやら,使い勝手のよいスタイラスの事らしい.
リンク先へ移動すると,掌極道というページにたどり着いた.

はるやんさんという人が運営しているホームページで,CROSS社のボールペン軸と互換製のあるスタイラスの試作をしている事がわかった.
CROSSのボールペンという物がどういものかよくわからなかったが,サポーターの試作レポートを読んでいるうちに欲しくなってきた.
そこで,自分も2次試作の人柱サポーターになりたいのでクロスバーを送ってくれるようにメールを出したのである.
2.購入
著者は常々ZEBRAのシャーボを愛用しているのだが,このシャープペンのかわりにスタイラスになっているのが無いか探していたのだ.
CROSSのボールペンでシャーボのようにツーインワンの物が有ればボールペンとスタイラスが両方使えて便利に違いない.

そこで,はるやんさんこと組長へメールを出す傍ら,池袋の東武百貨店7階文具売り場へCROSSのボールペンを探しに出かけた.が,色々と見てもツーインワンタイプらしきものは見当たらない.店員に聞いてみた所,CROSSにツーインワンタイプのボールペンは無い事が判明.
だが,せっかく使いやすいと評判のクロスバーを諦めることは出来ない.
著者はあまり値の張らない物のうち,細身でデザインのよいネイビーブルーのボールペン(5000円也)を購入したのだ.
3.対面
その夜,はるやん組長からメールが届いた.
以下引用である.
組長の知る限りクロス製品にツーインワンタイプはありません。クロスボールペンの構造上ツーインワンは不可能だと思います。
唯一クロスデジタルライターデュオというスタイラスとボールペンが一体となったものがありますが、これはクロスバーとは互換性がありません。

 注文を受けたので、発送してしまおうかとも考えたんですが・・・

 クロスバーは残念ながらご希望を満たせるとは思えません。クロスボールペンを単機能スタイラスとして使用するお気持ちになったら、再度メールを頂けませんか?
非内蔵単機能スタイラスとして、クロスバーをご希望になるならご満足いただけると確信しております。

 せっかく申し込みを頂いたにもかかわらず、ゴチャゴチャ言って申し訳ありません。
でもクロスバーを手にしてから、ご希望を満たせないと失望される事だけは避けたいのです。ご理解の上、再度ご検討いただいてご返事賜れば幸いです。


暖かみのある,はるやん組長の人柄が偲ばれるメールではないだろうか.
著者はこのメールではるやん組長に惚れた.
このような人が作る物に悪いものがあるはずが無い!
そして,その日CROSSのボールペンを購入した事などをメールにしたため,再びクロスバーの
発注のメールを送ったのである.
翌日掌極道を見ると,表紙に私の事が載っているではないか.
はるやん組長に極道の称号を頂き,光栄極まりない.
そして,数日後クロスバーが届いた.

2つ折りになったダンボールの中に白と黒のクロスバーが鎮座していた.
この手作り感がとてもいい.

早速CROSSのボールペンから芯を取り出してクロスバーを装着してみる.
様々な人のレポートだと,クロスバーとキャップとが緩いと言っていたのだが,私のボールペンでは純正の芯とほとんど変わらない具合であった.
マイクロメーターで計ってみた所,純正のボールペン芯は3.03mm,クロスバーの方は3.025mmであった.
本体に装着後,本体を捻り芯を出してみる.
??芯の出る長さが明らかにボールペンよりも短い.
ノギスで計ってみると,ボールペンではペン先が3mm出るのに対してクロスバーでは2.5mmである.
クロスバーとボールペンと見比べてみると,クロスバーの方はペン先から約9mmの所で段があるのに対して,ボールペンの方はさらに0.5mmの段がある.
おそらくこの差に違いない.
4.改造
さて,クロスバーには白と黒の2色付いてくることは前述の通りである.
著者が使っているPalmVxはモノクロ液晶の為,黒のペンだと見にくくなってしまう.かといって,白だと安っぽい...

悩んだ結論.
よし,染めよう!!
スタイラスのチップと言えば,やはりオレンジである.
そこで,池袋の東急ハンズへ走り,樹脂用染料を購入してきた.
赤と黄色を購入,共に710円(税別).

帰ってきてさっそく準備にかかる.
クロスバーの材料はジュラコンである.
染料の説明書によると,ジュラコン類のポリアセタールは20倍に希釈した染料90度+-10度の中に10から15分浸けることとある.

手元に不要な鍋があったので,水600ccの中に染料を30cc(赤と黄を1:1)入れ,ガス台に
かける.
そして90度になった所で,白のクロスバーを投入.
時々撹拌しながら時間を待つ.

15分後,色が薄い...
染料をさらに足して,煮込む事さらに40分.
ようやく希望の色に染め上がった.

流水に晒して冷やしたあと,さっそくボールペンに装着してみる.
き,きつい!
キャップに半分も入らない.
どうやら,染めた影響で膨張してしまったらしい.

だが,翌日会社から帰り再び試してみると,ちょっときついが,きちんと入った(^_^)V
1日で元に戻ったらしい.
なかなか謎な樹脂である...

さて,色の問題が片づくと残りはペン先の長さである.
やはり,ボールペン並みの長さにペン先は出てほしい所である.
そこで,ボールペン芯では2段目になっているところまで削ることにした.
クロスバーにメンディングテープを貼り,芯を削って行く.
完成したものを装着すると,丁度いい出具合である.

5.愛用
肝心の使い勝手であるが,これが非常に使いやすい.

著者は筆圧が低いこともあり,ぺんとぴあ等を使っていると,たまにタップを認識されなかったりするのだが,クロスバーだとトントンと軽快に叩くだけで認識するし,グラフィティの認識率も明らかに上がったのである.

著者は液晶保護フィルムは嫌いなので貼っていないのだが,そのためぺんとぴあを使っていてグラフィティエリアは大分傷が付いてしまっている.
だが,クロスバーだと液晶上を滑るように入力できるので,液晶を傷つける事も無い.

まさに,いいとこ取りのようなスタイラスである.

必要な処置を施して,著者色に染まったクロスバーであり,著者的に大満足である.

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